歴史ある企業のM&A

M&Aを考えた経緯・相談のきっかけ
弊社グループの税務顧問先である譲受企業Y社様から、後継者不在の事業の引き継ぎを考えている取引先があるとの相談を受けました。
X社は歴史のある会社であり、M&Aによる事業承継を検討を当センターに相談いただきました。
お客様情報
譲渡企業
- 譲渡企業:X社
- 業種:鉄鋼物(矢板・H型鋼)の製造・加工
- 拠点:新潟県新潟市
- 売上高:5千万円~6千万円
- 譲渡理由:後継者不在
譲受企業
- 譲受企業:Y社
- 業種:各種鋼材の販売並びに加工
- 拠点:新潟県新潟市
- 売上高:70億
- 譲受理由:自社の販売付加価値の向上
相手企業と出会った経緯・決断の決め手
両者はもともとの取引先であり、取引上の関係も長いことからお互いに信頼関係は構築されていることが決め手となりました。
M&A後の社内の反応と効果
譲渡企業X社の現経営者は年齢的にまだお若く、事業の譲り渡し後も代表として残ることから現場レベルでは大きな変化はまだみられません。
事務管理等については譲受企業の方針のもと徐々に業務の効率化が図られています。
成約後の経営戦略
従業員の有する加工技術は、長年の経験と扱う鉄鋼製品を熟知しているからこそ可能となるものです。そのため、従業員の現状と同条件での雇用維持とその加工技術の継承、若い従業員を一人前の職人に成長させることが最大の目的です。
この技術を承継した卸売業たる承継先にとっては、鋼材の加工製品の販売といった付加価値のある製品を販売することができ、現状の事業維持とともにシナジー創出等が期待されます。
担当者より
現経営者は年齢的にまだお若いですが、後継者がいないことを危惧しておりました。
歴史のある会社であるため、事業の継続を最優先にし、親族承継にこだわならい事業の承継ができたのではないでしょうか。